【舞台撮影の技術編1】殺陣(アクション)撮影をどうカッコ良く撮るか(演劇用)

舞台(演劇、ミュージカル)撮影は拘束が多いです。

 

 

まずは立ち位置が変えられない事でアングルの変化はできない。

⇒観ているお客様が優先

 

被写体の近くに寄れない。

⇒舞台上に乗る事は無い

 

 

この様な拘束の中で躍動感やスピード感、

そしてカッコイイ画を作るにはどうすればいいのか?

 

 

フルショット撮影をベースに重要なのは、寄りカメラのフレームワークです。

 

これはカメラマンの意見を聞くと、とても勇気がいる行為の様です。

 

理由はカメラから被写体のストロークが長い(距離がある)、遠いとフレーム操作は格段に難しくなります。

 

弊社がやっているのは、サンプラー(殺陣の効果音)に合わせて「ズームワーク」「スイッシュでカメラを振る」それを組み合わせます。

(細かい技法が沢山ありますがここでは書きません。)

 

カメラマンの技量によっては多少雑な感じもでますが、それがいい感じで躍動感やスピード感を生み出します。

 

初めの頃は同業者から「邪道」と揶揄されました。

今もかも???

 

この難しさは、なんと言ってもサンプラーの音(殺陣の音)に合わせての効果的なフレーム操作、タイミングがとても重要だと言う事です。

 

これが2時間の舞台収録で覚える事が沢山ある中で、カメラマンを苦しめている感じです。

 

ですが、、

フルショットと寄り画の組み合わせでも編集次第で躍動感あるモノにできます。

ダイジェストを見て頂ければわかると思いますが、とてもカッコいい映像になっています。 

ファンの方や殺陣師の方にも大変好評です。

 

 

ただし、ちゃんと被写体のフォローができていればのお話です。

殺陣の凄い人はキレッキレなので「フォローするのも大変だ」、というカメラマンからの意見も多くあります。

 

 

次回は 「顔の表情が観られる事で更にストーリーを感じる」です。

 


安心してHakua にお任せください。