舞台撮影のこだわり

だいぶ前になりますが、東宝ミュージカル舞台の記録撮影の応援で、ゲネを下見に行った時の話です。 テクニカルがすごい舞台で、時間が全く間に合わなかったようでゲネが中止となりましたが、 そのまま場当たりを見学していました。 その時の演出家は宮本亜門さんでしたが、観ていて何に時間がかかっていたのかがわかりました。 それはお客様の目線誘導でした。...

舞台撮影の歴史は、記録動画という所から始まったと思います。 今でも演出家さんからは、 「引き画のみでいいんだ」 と言われる事もあるかと思います。 確かに舞台は全体で画が創られています。 他にも楽しいコンテンツが多いなかで 生の舞台ではなく引き画又はグループ撮影の映像を2時間観るのはいかがでしょうか?...

顔を見る事で感情表現(心情)が読み取れます。 舞台(演劇、ミュージカル)はライブで観るのが一番です。 役者さんの熱量とそれにシンクロする感じはなんとも言えません。 でも1つだけ、ライブでは得られにくい事を動画では観る事ができます。 それは、 役者さんの顔の表情です。 ゲネプロをロケハン(下見)してからカット割りをします。...

舞台(演劇、ミュージカル)撮影は拘束が多いです。 まずは立ち位置が変えられない事でアングルの変化はできない。 ⇒観ているお客様が優先 被写体の近くに寄れない。 ⇒舞台上に乗る事は無い この様な拘束の中で躍動感やスピード感、 そしてカッコイイ画を作るにはどうすればいいのか? フルショット撮影をベースに重要なのは、寄りカメラのフレームワークです。...

写真も動画も四角フレームの中でどう撮るか。 そう考えると創り出す画の出来る事は案外少ないんです。 ・被写体(ジャンル、表情、瞬間、サイズ) ・画角(アングル、ポジション) ・フォーカス、 ・アイリス、 ・照明(光)の使い方 ・質感(フィルム、シネマとも言う) ・色味  etc 大まかに言うとこれぐらいです。 (もっとあったらごめんなさい。)...

20年ほど前、私がアシスタント時代に先輩カメラマンに教えて頂いた事があります。 ある現場で先輩カメラマンが用事ができ一瞬、私にカメラを預けた時の事です。 状況が変わり私が撮影しなければいけない状況になりました。 私は突然の事で撮影に躊躇してしまいました。 直ぐに先輩カメラマンに変わったのですが、...

だいぶ前ですが、スポーツ系の撮影をメインにしている会社へ応援で撮影をしていた時に教えて頂いた言葉があります。 写す=監視カメラ 撮る=意思を持っている スポーツ撮影はスピードや展開が早くて何も出来なくて監視カメラの様に引き画になってしまう事があります。 例えば野球、 ランナーがいてヒットを打った場合 どっちを撮っていいかわからず結果、...

舞台撮影での心構えは 「動画を通して、舞台上のストーリーを分かりやすく観られるか」 分かりやすく砕いて言うと 「どんな撮影をするのか」 「どんな画が必要か」 「どうカット割り繋げるか」 これはもう撮影前にどれだけ準備ができるかが重要です。 台本読みからストーリーの流れを感じ、下見(*)をする。 ・演者の出るタイミングや場所...

舞台を創る人達へのリスペクト 「舞台撮影は完成された作品を撮影させて頂いている」 この事を忘れてはいけないと思います。 プロデューサーや主催者は 劇場、スタッフ、役者の準備、脚本作り、演出、美術など。 役者さん達は役の準備での台本読みから1か月の稽古や体調管理など。 そこに音響さんが音をつけて、 照明さんが舞台を彩ります...

今のような形になるまでに色々な事がありました。 株式会社Hakuaを立ち上げる前の会社(映像事業部)での事です。 きっかけは舞台(演劇、ミュージカル)のサンプル映像としてHPに出していたことからです。 サンプル映像は評判も良く、舞台撮影、編集、主催者側の映像確認を繰り返すたびにスキルが上がり、...

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